文学ガールじゃないけれど

本読んで感想書いていきます

2014-01-01から1年間の記事一覧

それでも夜は明ける

「それでも夜は明ける」監督:スティーブ・マックイーン 本当は前々回のウェーバー感想の流れで、ダンカン・ワッツの「偶然の科学」について書こうと思ってたんだけど、なかなか読み終わらないので今回は映画の話題です。 「それでも夜は明ける(原題:12 ye…

世界の果ての通学路

「世界の果ての通学路」 監督:パスカル・プリッソン フランス人監督によるドキュメンタリー映画。「世界には、学校に行くために想像を絶する道のりを、毎日通っている子供たちがいる。彼らはなぜ命懸けで、毎朝学校に向かうのだろう?」 ケニア、アルゼンチ…

いつから勤勉は美徳になったか

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ウェーバー著 大塚久雄訳 (岩波文庫) 小飼弾の本で、プログラマの美徳(短気・怠惰・傲慢)について言及があったが、それを読んだときに思い出したのが、ウェーバーの本書。大学時代に読んだっき…

非効率が「正解」なこともある

『小飼弾の「仕組み」進化論』小飼弾 日本実業出版 今回は本書の最終章「仕組みの未来」を読んでの感想。 よく「これからの社会のあり方」について語る時に言われるのが、「大量生産・大量消費型社会はもう終わった」というフレーズ。これが今まで、いまいち…

小飼弾の「仕組み」進化論ープログラマの三大美徳

『小飼弾の「仕組み」進化論』小飼弾(日本実業出版社) 小飼弾さんを全く知らずに、知り合いが読んでたからという理由で読んでみた。 「仕組み」というキーワードには、私も少なからず思い入れがある。高校生の時、それまで全く興味のなかった経済、政治、…

ニートの歩き方

「ニートの歩き方」pha 技術評論社 まず、裏表紙のニートチェックシートをやってみたら16コ中8コも当てはまって若干ニートへの親和性が高かった自分・・・。あと、phaさんは社会学の研究者に向いてそう。 それはおいといて、この本で紹介されているニート生活…

ハウスワイフ2.0

エミリー・マッチャー著「ハウスワイフ2.0」(文藝春秋) 著者はハーバード大学を出たけれど、就職氷河期のためノースカロライナ大学の疫学研究室に就職。今は自身もハウスワイフ2.0、という女性(美人!)。最初2.0って何やねんと思ったけれど、ど…